5/31開催セミナーレポート「コーポレートコミュニケーション」

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令和最初のIABCジャパンセミナーのテーマは、「企業経営とコミュニケーションの影響力~コーポレート・ガバナンスとコミュニケーション」。
特に海外において、コーポレートコミュニケーション部門は経営に近接して働くことが多いことから、コーポレート・ガバナンスはコミュニケーターの必須知識となりつつあります。

近年、日本においても企業に対するコンプライアンス、リスクマネジメントなどについての説明責任は高まってきており、企業内コミュニケーターが業務上関わる機会も増えてきています。
コーポレート・ガバナンスはこれらの上位概念ですので、関係者として知識を持っておくことが求められてくるようになるでしょう。

          講演する雨宮IABCジャパンチャプター代表

セミナーでは、雨宮IABCジャパンチャプター代表が、コーポレート・ガバナンスが注目されはじめた背景について解説。海外と日本の経営に関する考え方の比較や、国内におけるトレンドの移り変わりに触れながら、「(コーポレート・ガバナンスは)企業が営利主義に傾き過ぎることを防いで、企業理念をつらぬかせることができる効果もある」と強調します。

企業が将来に向けて幅広い選択肢を持つためにも、コーポレート・ガバナンスは必要です。
その理由は、人(ステークホルダー)からの信頼や信用が必要となったとき、例えば、短期的には採用、中長期的には事業継承や将来のM&Aのときに、過去どのような企業活動をしてきたのか、現在どのような体制なのかが問われることになるからです。
ガバナンスというと、主に上場企業のみにおいて言及されることのように誤解されがちですが、非上場企業・中小企業にとっても決して無視できるものではないことが分かります。

今回はこれまであまりセミナーで取り上げてこなかったテーマでしたが、参加者の皆様が真剣にメモを取る姿が印象的でした。
また、今回はタタールスタン共和国出身の留学生も参加して、セミナー前後に同国の文化や情勢についての情報交換もしました。国内外の事例や話題に触れられるのが、IABC参加のメリットでしょう。

IABC ジャパンチャプターでは、ビジネスコミュニケーターの皆様に役立つ情報を発信していきます。次回セミナーは7月19日開催ですので、皆様お誘いあわせの上、是非ご参加下さい。

【次回開催概要】
議 題:ワールドカンファレンス報告会
日 時:2019年7月19日(金) 18:30開始~20:00終了予定
場 所:協働ステーション中央 会議室
   東京都中央区日本橋小伝馬町5-1 十思スクエア2階
   (東京メトロ日比谷線「小伝馬町駅」4番出口から徒歩3分)
申込:https://forms.gle/CAnhCPY7R2qJ1GJv9

【次々回以降のご案内】
9月(予)「コミュニケーションプロフェッショナルのキャリア開発」
11月下旬(予)「アジアカンファレンス in Hong Kong」
12月(予)「アジアカンファレンス報告会&忘年会」

以上