CSRにソーシャルメディアを活用する

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マサチューセッツ大学のレポートによると、フォーチュン500の企業の56%がFacebookページを持ち、60%がTwitterを使っているそうです。著名なCEOたちはTwitterのアカウントを持ち、Facebookもやっています。

世界が変わり、ソーシャルメディアが大きな役割を果たし出していることを企業は認識し始めています。カスタマーサービスへの質問に答えるために利用したり、商品を販売する、データを報告するなどに利用しています。
積極的に利用している企業は、サステナビリティ(持続可能性)についてコミュニケーションする一つのツールとしてソーシャルメディアを積極的に使っている企業もあります。従業員を、隠れた目に見えない存在からグローバルスターに変身させるために、ソーシャルメディアの可能性を探っている企業もあります。

Burt’s Beesという会社が以下のサイトを運営しています。
http://www.burtsbees.com/wcsstore/Bee2C/upload/csr-reports/2010/application/index.html?bg=1
インテルの社員がボランティアの活動についてブログを書いています。
http://blogs.intel.com/csr/

また、コーズ・マーケティングの分野(社会貢献活動を通じた企業のマーケティング活動)では、P&GやPebsicoのような企業はソーシャルメディアをうまく活用しています。

それではどのように活用したらよいのでしょうか。

製品ではなく、コーズを売り込む

コーズを理解することで、会社の認知度が上がり、消費者は地球にいいことをしていると感じ、商品を買う。

戦略に合わせる

会社のコアビジネスに反する社会的なコーズを売り込んではいけない。KFCは、コレステロールいっぱいのフライドチキンを買うことと乳がんを撲滅する運動を支援することをどう結びつけるか理解をえられず、批判を浴びた。

マルチチャネルアプローチを取る

ソーシャルメディアの1つのチャネルを使うのではなく、ウェブサイト、ビデオチャンネル、ブログ、写真、Facebook、Twitterなどいろいろなチャンネルを使うことが大切。

ブロガーのコミュニティーと関わる

1つの会社でできることは限られるので、巻き込むのが大事。信頼できるブロガーたちにチームの一人になるよう招待する。

いつもオンラインであることを忘れない

サイトを突然クローズするとその場はしのげますが、評判は下がるだけ。オンラインにあるものは遅かれ、少なかれ、明るみになるということを覚えておく。

最後に、ソーシャルメディアに一定の投資をすることが欠かせません。この世界に入らない企業は生き残れないのではないだろうか。

ソーシャルメディアについては以前から多少は言われていましたが、東日本大震災を経て日本でも確実に注目されるようになった気がします。ただ、企業はどう使ったらいいのか試行錯誤をしている面もある気がします。「商品を売るのではなく、コーズを売る」そして、いろいろなチャネルを使って、消費者と積極的にコミュニケーションを取ることが大切になっているのだと感じました。

林正愛(りんじょんえ) 
アマプロ株式会社 代表 
IABCジャパンチャプター Vice President Membership

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